出会いと別れちょうど10年前の今日(11月20日)、野良の子猫だった「りこ」と偶然散歩の途中で出会い、我が家の家族になりました。 そして今日の日を待たずに、11月9日に突然りこは天国に旅立ってしまいました。10歳と2ヶ月(推定)でした。 亡くなる直前まで、全く普段通りに暮らしていました。心の準備など当然ありません。 りこが急変したのは午後1時半過ぎでした。それまでダイニングチェアで寝ていたりこが起きたようで、フロアをとことこ歩いていました。すると爪がコツコツとフロアに当たる音がしたので、私は「りっちゃん、お爪切ろうね」と言っていつも通りに上から脇を抱えて抱き上げ、そのままソファに腰かけ膝にりこを仰向けに座らせました。そして伸びた爪をチェックしようとした途端、いきなり「うぉ~ん」とこれまで発したことのない苦しそうな声を上げたので、体のどこかに痛みがあって私が触ってしまったのかな?と思いすぐに手を離しました。 ところが様子が明らかにおかしいのです。目を見開いて口も半開き、体はだらんとして力が全く入っていないのです。「りっちゃん、りっちゃん」と大きな声で呼びかけて体を揺らしてもぐったりしたまま。呼吸もしていないようでした。 その瞬間、去年の初め頃に友人のところの猫ちゃんが突然心臓病で亡くなったことを思い出しました。 このまま様子を見ていても危ないと思った私は、恐怖で震えながら、財布も持たずに車の助手席にりこを乗せて5分ほどで着く動物病院へ向かいました。車の中でも、無我夢中で心臓マッサージをしながら大声で名前を呼び続けました。 病院は診療時間外でしたが、すぐに獣医さんが出てきてくれました。事情を素早く伝えると、注射を打って心臓マッサージが始まりました。 しかしその甲斐もなくすでに心肺停止、獣医さんに「だめだ、戻ってこない」と言われ、りこはそのまま亡くなってしまいました。 獣医さん曰く、「状況からして恐らく心臓病でしょう」ということでした。 そのまま家に連れて帰り、ペットシーツを敷いてソファに寝かせました。まだ体は暖かくまるで寝ているだけのようなりこを目の前にして、何か悪い夢でも見ているような感覚でした。この状況をこのまま受け入れてしまっていいのだろうか・・・。 そのうち、「私があの時爪を切ろうなんて思わなければ。私がりっちゃんに触らなければ何もなかったんだ。不意に抱き上げたのがいけなかったんだ。私のせいで死なせてしまった。」という思いが繰り返し繰り返し沸き上がり、自分を責め続けました。 その晩は、自分のベッドにりこを横たえて一緒に寝ました。急に寒くなった10月末ごろからりこは毎晩私のベッドにもぐりこんで、私の腕枕で寝ていました。ゴロゴロ喉を鳴らす音でどれだけ癒されていたか。その音ももう聴こえません。 りこの亡骸は、10年前にもお世話になったペット葬祭場で立会火葬してもらいました。スタッフの女性の方の対応がとても丁寧で、こちらの気持ちに寄り添って下さったお陰で、ゆっくりとお別れをして、りこをきちんと見送ることができました。
by keitycat
| 2018-11-20 16:53
| りこ
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